「三千墓」
京都も猛暑・・・
親戚、従兄弟の会合があって、京都へ。
父方の集まりでは毎年のように京都に行くんだけど今回は母方。
ちょっと事情があって疎遠になっていたので、気が重いんだけど関係修復の旅。
そして墓参りも。
母方のお墓には随分ご無沙汰していて、不敬も極まり多分35年ぶりくらい【-_-】
先ず会合。両親や伯母さん世代が従兄弟世代に代わっていて、でも従兄弟は全員かなり年上なので、僕の年齢的には孫世代と従兄弟世代の中間位に位置していて、いろいろ難しい・・・【-_-】
取敢えず第一回目の会合を終えて、そして墓参り。
伯母も従兄弟も年寄りなので、正確に教えてくれない【-_-】
タクシーで行こうと思ったんだけど、みなさん住所知らない【-_-】っていうし、じゃ寺の名前はって聞いても知らないって【-_-】いうし・・・。元々京都は通りの名前と上がる(北)、下がる(南)、西、東は入るって云うんだけど、○○通りの七瀬川東に入るって云えば着くよって、そんなアバウトな・・・【-_-】
で、墓はどこにあるの?って聞いたら、墓地についたら墓守に聞けばいいって、○井って云えば墓の前まで案内してくれはるさかい〜って【-_-】大丈夫かね・・・35年ぶりだよ!
そしてタクシー。
(以下、京都弁は適当です)
僕:○○通りの七瀬川東に入るってとこのお墓お願いします。
運転手:ご乗車有難うございます。○○タクシーの○○と申します。どちらからでっか?
僕:東京です。
運:うちの会社も最近東京走っとりますやろ〜。お墓でんな、あこの辺りにあったやろか?近くに行ったら判らはりまっか?
僕:35年ぶりなんで・・・
運:そらあきまへんな〜。ほな・・・
予想通り迷う迷う・・・
・なんか近くをぐるぐる・・・×
・運転手さん車降りて近くの家の呼び鈴押して聞く・・・×
・携帯で会社に電話して、地図で調べてもらう・・・×
・再度会社に電話して、何とか探し出してもらう・・・○
・その近くを再びぐるぐる・・・×
運:親戚に聞いてもらわれへんやろか?
僕:聞いたんですけど、やっと七瀬川東に入るって聞き出したんです。
運:じゃあ、ご先祖様に聞いてもらへますやろか?ゆうといてなんでっけど、返事があったら、そら恐いでんな〜。
全体的に諦めムード・・・
・諦めかけた頃、お墓発見・・・○
・広い墓地なので、後ろが見えただけ。・・・×
・再びぐるぐる廻って入り口を探す・・・×
・結局車では入り口発見できず、途中で降りて入り口探す・・・◎
迷ってる時はメータをたおしてた。おおきに!
・墓守のとこに挨拶、お線香と花(シキミ)購入・・・○
ノートPC いじっている墓守さん発見。この人ならと尋ねる。
僕:○町の○井ですけど、お墓案内頂けますか?
墓守:○井さんどすか〜、どちらの・・・
えらい古い紙ファイル出して来て調べ中・・・。PCはどうした?
でも、紙ファイルとはいえさすがにデータベース化されているんだっと感心。
応援の墓守さんが加わって調査中・・・
僕:○町の・・・
守:○井はんでっか・・・○井はんは8軒ありまんな〜。
僕:そうですか・・・
守:・・・
僕:何調べてたんですか・・・
守:・・・
僕:久しぶりに来たんで、お墓の位置がわからないんです。案内頂けますか?
守:そら、無理でっせ。3千墓から在りますさかい、いっこいっこようおぼえとらしまへんし・・・
僕:大分古くからお世話になってると思うんですけど、100年以上前から・・・
守:古いのはあきまへん、最近のならなんか覚えも・・・
僕:さっきのファイルに書いてないんですか?
守:場所まではよう書き入れしてまへんねん・・・3千墓もありまんねんで。
僕:どうしたらいいでしょうかね。PCには・・・
守:そら、家族か親戚に聞いておくれやす。
僕:親戚に聞いたら、ここで聞いたら案内頂けるって云われたんですよ。
守:そないな無茶な話しありまっか・・・3千墓でっせ
僕:ですよね・・・
あのファイルは何に使うんだろう・・・そしてPCは???
僕:じゃ、ちょっと探してみます。
守:3千墓でっせ、ひとつひとつ見てたら日が暮れまっせ、どなたかに聞きなはれ・・・
五感をフル動員して探すも残念ながら35年の壁に阻まれる。
雨まで降ってきたので、最後の手段。申し訳なかったんだけど、病院に電話をかけて朝から病人に付き添っている母親を呼び出して聞く。
これまた苦労したけど、お陰で何とかご先祖様に再会。
やっと会えた〜【^o^】合掌。
京都の人はなんか歴史が古いせいか、いちいち細かい事は記録していなかったり、正確に覚えないとか、または書留めないとか、人に伝えないような気が・・・。うちの親戚だけか【-_-】
35年も長いけど、今日一日も長かった・・・。
♪京都〜大原、 三千墓!